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ベラルーシで反体制デモ続く=近隣国も連帯

ベラルーシの首都ミンスクで23日、大統領選挙の結果に対する大規模な抗議デモが行われ、10万人超が参加した。参加者は反体制勢力のシンボルである赤と白の旗を掲げ、ルカシェンコ大統領の退陣と選挙のやり直しを求めるスローガンを叫びながら、大統領官邸に向かった。BBC電子版などが伝えた。

ルカシェンコ大統領はこの日、ヘリコプターで官邸入り。護身用のライフルを携帯している様子が国営通信社ベルタ(BELTA)の映像で映し出された。ロイター通信によると、デモ隊の一部は官邸まで10~20メートルの距離に迫ったという。デモ参加者が官邸にこれほど近づいたのは初めて。

ベラルーシの国営テレビは、この日のデモ参加者は2万人と伝えたが、AP通信は15万人、ロイター通信は20万人と報じている。

近隣諸国ではベラルーシの反政府デモを支持する動きが広がっている。先の大統領選でルカシェンコ大統領の最大の対抗馬だったスベトラナ・ティハノフスカヤ氏が滞在しているリトアニアではこの日、首都ビリニュスからベラルーシ国境まで数千人が手をつなぎ「人間の鎖」を形成。これにはナウセーダ大統領も参加した。エストニアとラトビア、チェコでも「人間の鎖」を作り、ベラルーシのデモへの連帯を示す動きが見られた。

ティハノフスカヤ氏は24日、ビリニュスで米国のビーガン国務副長官と会談。ロシアの介入を防ぐため、事態の鎮静化に向けて話し合った。

なお、ベラルーシでは一部の国営工場でデモに呼応してストライキが行われている。これに対しルカシェンコ大統領は従業員がストに参加した工場を閉鎖し、従業員を解雇する考えを示している。


関連国・地域: ベラルーシ
関連業種: 政治社会・事件

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