• 印刷する

接触追跡アプリを試験導入 イングランドの一部地域が対象

イングランドの一部地域で13日から、英政府が米アップルと米グーグルと共同開発した新型コロナウイルス感染者との接触追跡アプリの試験運用が始まった。まずはイングランド南部沖のワイト島とロンドン東部ニューアム、イングランド全土の国民医療制度(NHS)職員を対象にダウンロードが可能となる。英国は当初開発していたアプリの本格使用を取りやめており、欧州の他国に比べて導入が遅れている。

英国では元々、NHS関連の技術開発を手掛けるNHSXが接触追跡アプリを開発し、5月からワイト島で試験運用されていた。しかし6月、アップルがシステム変更に応じずアプリが機能しないことを理由に、政府はこの導入を撤回。独自開発した技術を、アップルとグーグルが共同開発したシステムと組み合わせるとしていた。

新アプリは、ユーザー2人が近づいた距離と時間のデータを記録。その後、うち1人に症状が出た場合、過去数日以内にこの人物と接触したユーザー全員に警告メッセージが送信される。このほか、郵便番号を元にした警告メッセージの受信や、QRコードの読み取りで飲食店などの訪問場所を記録する機能も備える。

ハンコック保健・社会福祉相は「安全で使いやすく、国の安全性を保つのに役立つアプリを開発するため、テクノロジー企業や専門家らと協力してきた」とコメント。またプライバシー保護を念頭に置き「人ではなく、ウイルスを追跡する」よう設計されているとした。

英政府が開発していたプログラムは中央集約型で、利用者のデータを単一のサーバーに集めて感染者と非感染者の接触を検知するもの。一方、グーグルとアップルの技術はより分散型で、ユーザーの端末レベルで接触が検知される。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品IT・通信

その他記事

すべての文頭を開く

英ローカーボン、オランダ蓄電池資産を売却(10/31)

英政府、秋季予算案を発表 400億ポンド増税=過去最大規模(10/31)

ブルックフィールド、英の洋上風力資産取得(10/31)

正社員の年収中央値、約3.7万ポンドに上昇(10/31)

アストンマーティン、第3四半期は赤字縮小(10/31)

BAEの造船所で火災=イングランド北西部(10/31)

日本車の対欧輸出、9月はまだら模様(10/31)

CEZ、英ロールスロイスSMR株20%取得(10/30)

競争法違反調査で直接協力 EUと英、情報共有や制度整備へ(10/30)

金融HSBC、第3四半期は10%増益(10/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン