• 印刷する

フィットビット買収を調査へ 欧州委、グーグルの市場地位懸念

欧州委員会は4日、米インターネット検索エンジン大手グーグルによる健康データ管理用ウエアラブル端末を手掛ける米フィットビット(Fitbit)の買収計画について本格調査を開始すると発表した。グーグルがフィットビットの顧客の健康データを入手し、広告のパーソナル化に利用することにより、オンライン広告市場での地位をさらに強化する恐れがあるとしている。

グーグルの親会社アルファベットは2019年11月、フィットビットを21億ドルで買収することで合意した。フィットビットは09年に腕時計タイプの端末の販売を開始。これまでに1億個以上を販売し、アクティブユーザー数は3,000万人に上る。

欧州委は、グーグルがフィットビットのデータを広告事業に利用することに加え、両社の統合が欧州のデジタル・ヘルスケア産業に及ぼす影響や、グーグルが他社のウエアラブル端末による自社の基本ソフト(OS)「アンドロイド」の利用を妨げる可能性にも懸念を示している。

グーグルは、調査に協力する姿勢を示している。欧州委は12月9日までに本格調査を完了する予定。[M&A]


関連国・地域: EU米国
関連業種: IT・通信マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

EU、農家向け補助制度の規制緩和で合意(11/13)

在欧中国企業、6年連続で「事業環境悪化」(11/13)

豊田自動織機、欧米物流事業を再編へ(11/13)

イネオス、欧州委に調査要求 化学品10品目にダンピングの疑い(11/12)

EU、AI規制改正でデータ保護要件緩和も(11/12)

EU、通信網で中国製品の使用禁止を検討(11/12)

洋上風力、生態系への影響は <独自>欧州識者「調査継続を」(11/10)

【今週の主な予定】11月10~14日(11/10)

米大統領、中央アジア5カ国と首脳会談(11/10)

EUのAI規制、適用に「猶予期間」=報道(11/10)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン