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英、冬に備え国民医療制度に30億ポンド拠出

英国のジョンソン首相は17日、首相官邸で演説を行い、新型コロナウイルスの感染力が高まるとされる冬に備え、イングランドの国民医療制度(NHS)に30億ポンドを追加拠出すると発表した。スコットランドとウェールズ、北アイルランドにも追加資金を提供する方針。

ジョンソン首相は「NHSは引き続き、追加的な私立病院の処理能力を利用できる」と説明。ロンドン東部ドックランズにある新型コロナウイルス感染者向けの大型臨時病院「国民医療制度(NHS)ナイチンゲール」も、来年3月末まで活用できると述べた。

今回の追加拠出は、既に発表済みの保健・社会保障向けの追加予算300億ポンドに上乗せされる形で行われる。同首相は「冬への備えを万全にし、最悪の事態に向けて計画を立てている」と話した。

ジョンソン首相はまた、10月末までに検査能力を少なくとも1日当たり50万件に引き上げる考え。「冬がもたらす課題は、検査需要だけではない。新型コロナウイルスは冬季に感染力が高まる可能性があり、NHSが毎年恒例の冬の圧力にさらされるのは確実だ」との見方を示している。

英医学院(AMS)は14日公表したリポートで、今冬に新型コロナウイルスの第2波が到来すれば、感染死者数は最大で12万人増える可能性があるとの見解を示した。これまでの死者数は4万5,000人で、第2波の規模はそれを大きく上回ると予想されている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 医療・医薬品社会・事件

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