自動車製造取引業者協会(SMMT)は26日、5月の英国の乗用車生産台数が5,314台となり、前年同月比95.4%減少したと発表した。新型コロナウイルス危機で工場の閉鎖や生産能力の縮小を余儀なくされ、第2次世界大戦時以降で最低を記録した前月の99.7%減から落ち込みはやや緩和したものの、依然として低水準にとどまっている。
全体の80.9%を占める輸出向けは95.5%縮小し、4,260台。国内向けは1,054台と、95.2%減っている。
1~5月の累計生産台数は全体で32万4,763台と、前年同期比41.7%減少。うち輸出向けは41.5%落ち込み、国内向けも42.8%下向いた。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、英国の自動車産業の再開成功には献身的な支援が必要なことを証明しているとコメント。減税や事業税の据え置きなどといったキャッシュフロー向上のための措置は、流動性が危機的な状況においてすぐに効果を発揮すると指摘している。また、高技能職の雇用維持だけでなく、長期的な回復を促進する環境関連への投資を行えるよう、競争力の維持も重要との見方を示した。
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