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ドイツ、接触追跡アプリ導入 「ダウンロードしない」が5割弱

ドイツで16日、新型コロナウイルス感染者の接触追跡アプリ「コロナ・ウォーン・アップ」の配信が開始した。感染の再拡大を抑える狙い。同国では1人の感染者が二次感染させる平均的な人数を示す基本再生産数が、再び1を上回っている。ドイチェ・ウェレなどが伝えた。

このアプリは、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」や、米インターネット検索エンジン大手グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」の搭載端末からダウンロードが可能。感染が判明した人を2週間にわたり、ブルートゥースを介して接触状況を追跡・記録し、この期間に感染者と15分以上接触があった人に自動的に感染リスクの警告メッセージを送信する。位置情報の追跡はせず、収集データは安全に保護した上で、2週間後には自動で削除される仕組み。アプリをダウンロードした人だけが警告を受け取ることができ、感染者も特定できないようになっている。

ドイツ政府は当初、3月半ばに接触追跡アプリの導入に向けた案を公表。だが、プライバシーなどの観点から世論の批判は大きく、一度撤回していた。

今回のアプリ導入に当たっては、個人情報やプライバシーの十分な保護対策が敷かれている。しかし最新の世論調査によると、コロナ・ウォーン・アップをダウンロードすると回答した人は42%。ダウンロードしないと答えたのは46%だった。

こうした中、同国の基本再生産数が15日に1.19となった。前日の1.05から大きく上昇。政府は感染の第2波到来を防ぐため、基本再生産数を1未満に抑えるよう努めているが、封じ込め策が緩和される中、第2波の到来が懸念されている。


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 医療・医薬品IT・通信

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