日産自動車が、英イングランド北東部のサンダーランド工場で従業員248人を整理するもようだ。いずれも短期労働者で、契約を更新しない方針。同社の発表を元にBBC電子版などが12日伝えた。
サンダーランド工場は新型コロナウイルスの流行に伴い、3月中旬から稼働を一時停止。6月8日に再開したものの、需要低迷が続くことから、生産体制を調整することに決めたという。同工場は英国内の自動車工場で最大規模を誇り、約7,000人が勤務。稼働停止時にはその大半が、数週間の一時帰休となっていた。
サンダーランド工場は再開に際し、従業員の新型コロナウイルス感染防止策として透明パネルなどを設置。休憩室の刷新や休憩時間調整などで、従業員の社会的距離を保っている。また、全員にマスクや手袋などの防護製品を配布したとしている。
ロイター通信によると、同工場では現在、スポーツタイプ多目的車(SUV)の「キャシュカイ(日本名:デュアリス)」と「ジューク」を手掛ける生産ライン1本のみが稼働している。電気自動車(EV)「リーフ」と「キャシュカイ」を担当する2本目のラインは22日から動き始める予定だ。なお、日産車を扱う欧州域内ディーラーの95%は営業を再開している。[日本企業の動向]
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