イタリアで1日、新型コロナウイルスの新規感染者数が178人となり、2月26日以降で最低を記録した。1日当たりの死者数も60人と、直近1週間の平均を下回っている。
イタリア市民保護局によると、6月1日までに確認された累計感染者数は23万3,197人。1日当たりの新規感染者数の増加幅は、5月30日の416人、31日の355人から減少傾向にある。うち北部ロンバルディア州は依然として最も被害が大きいが、6月1日時点の新規感染者数は50人に減り、累計感染者数は8万9,018人となった。
なお、同日時点のイタリア全体の死者数は3万3,475人。重症患者の数は424人に減った。
イタリア政府は5月に入り規制緩和を進めており、6月3日からは、国内移動と欧州連合(EU)加盟国およびシェンゲン協定加盟国との移動制限を撤廃する。
■英でも伸びが減速
英国でもこの日、1日当たりの死者数が111人に減り、政府が封鎖措置を導入した3月23日以降で伸びが最も減速した。新規感染者数も1,570人と、3月25日以降で最も少ない。
週明けに発表される数字は少ない傾向にあるものの、ハンコック保健相は大幅に改善する兆候が見られると評価した。それでも、英国の死者数は3万9,045人と世界で2番目に多く、規制緩和による第2波の到来も懸念されている。
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