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西政府、封鎖緩和計画を発表 4段階に分け6月末までに正常化

スペインのサンチェス首相は28日、新型コロナウイルス対策の封鎖措置の緩和に向けた計画を発表した。4段階に分けて実施し、6月末ごろまでに一定の制限を伴う「新たな日常」に復帰する方針。5月4日に準備段階に移行し、まず理美容店やレストランの持ち帰りサービスなどの再開を認める。ただ、企業には引き続き在宅勤務を促すとしている。

政府は3月14日に非常事態宣言を発動。食品の購入や通院、通勤などを除く不要不急の外出を制限するなど、世界でも有数の厳しい封鎖措置を敷いてきた。政府は先に、非常事態宣言を延長し5月9日までとした上で、4月26日からは子供の外出を1日1時間に限り許可し、5月2日からは大人にも運動・散歩のための外出を認めるとしていた。

今回の計画では、5月4日に準備段階に当たる「フェーズ0」を開始。理美容店や飲食店の持ち帰りサービスのほか、行政サービスも予約制で再開する。5月11日には「フェーズ1」に移行し、小規模店舗の営業を再開。レストランやバーは屋外席に限り通常の3分の1の定員で営業を認める。ホテルや観光施設も定員を制限して再開できる。

その後は状況に応じて「フェーズ2」に移行。レストランやバーは屋内席でも定員を通常の3分の1として開業できるようになる。イベントは、屋外なら着席400人、屋内では定員の50%を上限に開催を認める。「フェーズ3」では、全ての店舗が店内の人数を通常の50%に規制した上で開業できるほか、飲食店の定員規制も緩和される。いずれの場合も、社会的距離を保つ必要がある。

政府は、封鎖措置の緩和に伴い、外出時のマスク着用を強く推奨する。また、地域間の移動は、両方の地域でフェーズ3が完了するまでは引き続き禁止される。


関連国・地域: スペイン
関連業種: 医療・医薬品サービス観光マクロ・統計・その他経済社会・事件

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