• 印刷する

BA、最大1.2万人を整理へ 従業員の3割弱に労組反発

英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とスペインのイベリア航空を運営するインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は28日、BAで最大1万2,000人の従業員を整理する方針を明らかにした。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による需要減退を受けた事業再編の一環。従業員の3割弱が失職の危機にさらされる。

IAGは、需要が昨年の水準まで回復するには数年かかるとみており、労働組合に事業再編計画を通知。BAの従業員のほとんどにその影響が及び、約4万2,000人のうち最大で1万2,000人を整理する可能性があるとしている。英航空操縦士協会(BALPA)は、これに強い反発の姿勢を示した。

■第1四半期は赤字転落

IAGは併せて、第1四半期(1~3月)の営業損失(特別損益除く)が5億3,500万ユーロとなり、前年同期の1億3,500万ユーロの黒字から赤字に転落したと発表した。今年の残りの燃料と為替に過度なヘッジをかけたことで、13億ユーロの特別損失を計上したことが響いた。

売上高は13%減の46億ユーロ。乗客輸送実績は有償旅客キロ(RPK)換算で15.2%縮小した。搭乗率は76.4%と1年前から4.3ポイント低下している。

IAGは第2四半期について、営業損失が第1四半期より大幅に落ち込むと予想。通期については、新型コロナウイルスの影響が不透明なことから、現状では見通しを示すことができないとしている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 運輸マクロ・統計・その他経済雇用・労務

その他記事

すべての文頭を開く

英米貿易協定、不透明感拡大 トランプ関税に違法判決=米司法(05/30)

英、年金改革案発表=メガファンド設立構想(05/30)

国防省、サイバー分野に10億ポンド投資(05/30)

乗用車生産台数、4月は8.6%減少(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

英国最大のバイオエタノール施設が閉鎖危機(05/30)

渋滞税20%引き上げ提案 ロンドン交通局、26年から適用へ(05/29)

当局、水道テムズに1.2億ポンドの罰金命令(05/29)

スコットランド2空港、職員がスト決行も(05/29)

下院、終末期患者への「死の援助」法案可決(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン