イタリアのコンテ首相は26日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための封鎖措置の段階的解除の方針を発表した。5月4日から工場や建設現場での作業再開や、公園の利用を許可する。一方で、学校は引き続き9月まで休校となる。
コンテ首相は、5月4日から2週間を封鎖措置の第2段階として位置付けている。この日から製造と建設、不動産取引、卸売りの営業を再開する。これに向けて、4月27日から従業員の衛生・安全を守るための準備作業に着手することを認める。
飲食店はこれまで配達のみ許可されていたが、5月4日からは店頭での持ち帰り販売も可能となる。ただ、購入した物を屋外で食べるのは禁止される。博物館や図書館は5月18日から開館できる。
移動は州内に制限され、通勤、通院、身内の訪問は許されるが、外出理由の証明書を所持しなければならない。州をまたいだ移動は引き続き禁止となる。また、公共交通機関でのマスクの着用が義務化される。コンテ首相は併せて、医療用マスクの価格上限を1枚0.5ユーロに設定したと発表した。
葬儀は2親等まで15人以下の参列が認められ、屋外で行うのが望ましいとされる。
コンテ首相は「予防措置を順守しなければ感染は再び拡大し、死者も増える。イタリア経済にとって取り返しのつかないダメージを与えることになる」として、引き続き社会的距離を保つよう呼び掛けた。
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