• 印刷する

欧州委、封鎖措置緩和の指針を公表

欧州委員会は15日、欧州連合(EU)加盟各国が新型コロナウイルス対策として実施している封鎖措置の解除に向けたロードマップを公表した。解除の必要条件や時期、手順などの指針を示すとともに、封鎖解除に当たっては、科学・医療的な証拠に基づき、加盟国間の協調と団結を重視するよう要請している。

欧州委は各国の封鎖措置について、「感染拡大を遅らせ多くの人命を救った」と評価した上で、「人々の生活や社会・経済への打撃も大きく、無期限に続けるわけにはいかない」と指摘。封鎖措置を緩和する必要条件として、◇新規感染者の減少傾向が一定期間続いていること◇集中治療室の病床数など医療の受け入れ態勢に余裕があること◇検査や感染経路の追跡などの監視体制が確立していること――の3点を挙げた。

また、封鎖措置の解除は段階的に進め、弱者の隔離を続ける一方で必要な経済活動を再開するなど、徐々に封鎖の対象を絞り込むべきとしている。就業を認める分野の選定基準としては、在宅勤務やシフト制が可能かどうかや、経済的な重要性を挙げている。また、EU加盟国間の国境封鎖の解除は協調して進める必要があるとしている。

欧州委のキリヤキデス保健・食料安全担当委員は、「封鎖解除への道のりは長く段階的なものとなり、危機の影響は長く続く」との見方を示している。また欧州委は、封鎖の緩和は新たな感染拡大につながる恐れもあると認めている。フォンデアライエン欧州委員長は「ワクチンが開発されるまではウイルスと共存する必要がある」との見方を示している。

封鎖措置の解除戦略は加盟各国政府が決めるため、ロードマップは命令ではなく提言の形をとる。EU加盟各国の中には、オーストリアやデンマークなど既に段階的な解除に着手した国もあれば、フランスやスペインのように厳格な封鎖を続けている国もある。ドイツは州によって封鎖措置の内容が異なるほか、スウェーデンではほとんど規制が敷かれていない。[EU規制]


関連国・地域: EU
関連業種: 医療・医薬品マクロ・統計・その他経済政治

その他記事

すべての文頭を開く

スポティファイ創業者、新興企業に私財投資(09/28)

ポーランド政府、2049年に全炭鉱閉鎖へ(09/28)

英仏、新規感染者が過去最多 第2波拡大で各国が規制強化(09/28)

【今週の主な予定】9月28日~10月2日(09/28)

欧州委、米アップルの租税回避問題巡り上訴(09/28)

越、対EU砂糖輸出で1万トンまで関税免除(09/28)

欧州委、EU加盟国間でごみ袋の色を統一へ(09/28)

ベルギー、ECDCが高感染リスク国に指定(09/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン