スペインのサンチェス首相は12日、製造や建設など一部業種の労働停止措置を解除した。ただ、非常事態宣言の解除ではなく、スーパーマーケットや食料品店、薬局以外の店舗は引き続き閉鎖し、外出制限も継続すると強調した。
製造や建設などの業種は13日から業務が再開。スペイン政府はこれに合わせて、職場での感染防止策ガイドを発表した。通勤や勤務時に人との距離を十分に保つことや、マスクなど個人防護用品を着用することなどを改めて呼び掛けている。
スペインでの今回の動きを受けて、諸外国では流行の第2波が来ることになると懸念する向きもあり、今後の情勢に注目が高まっている。
スペイン議会は先に、サンチェス首相が提出した非常事態宣言の延長法案を可決。これにより26日まで封鎖措置が続くことになる。
政府は3月14日に15日間の非常事態を宣言。同月25日にはこの措置を4月11日まで延長していた。
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