スペインのサンチェス首相は28日、必要不可欠な業務の従事者以外の外出を3月30日~4月9日の間、禁止すると発表した。政府は既に、食品の購入や通院、通勤などを除く不要不急の外出を控えるよう国民に求めていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の患者が増加し続けていることを受け、これをさらに厳格化する。
政府は30日、この措置により自宅待機を余儀なくされる労働者の賃金を全額保証する案を閣議承認した。労働者はこの措置が解かれた後、年内に待機期間中の労働時間を埋め合わせる必要がある。
政府は3月14日に非常事態宣言を発動し、不要不急の外出を禁止。当初は15日間の予定だったが、先にはこれをさらに15日間延長し、4月11日までとした。学校や劇場、博物館、映画館は閉鎖され、ホテルや飲食店は宅配サービスのみを許可されている。加えて、3月23日から30日間、全ての空港や港湾も閉鎖されている。
保健省によると、スペインの新型コロナウイルス感染者数は30日時点で8万5,195人と、前日から6,398人増加し、中国を上回った。死者は812人増えて7,340人に達している。[労務]
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