新型コロナウイルス感染拡大の影響で、欧州に拠点を置く自動車メーカー各社が次々と工場の操業停止に踏み切っている。18日朝の時点で、新たにトヨタ自動車、日産自動車、独ダイムラー、BMW、インドのタタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)、米フォード・モーターなどが生産停止を決定した。
日産は17日から週末まで、イングランド北東部のサンダーランド工場での生産を停止。トヨタは仏北部オナン(Onnaing)工場の操業を既に停止しているほか、イングランド中部ダービーシャー州のバーナストン(Burnaston)とウェールズ北部ディーサイド(Deeside)、ポーランド南西部のワウブジフ(Walbrzych)とイェルチラスコウィツェ(Jelcz-Laskowice)の拠点を18日から、チェコ中部コリーン(Kolin)工場は19日から、トルコ北西部のサカリヤ(Sakarya)工場は21日からそれぞれ閉鎖する。期間は決まっていない。
ドイツ勢は、ダイムラーが少なくとも2週間にわたり欧州拠点の大半で操業を停止する。また、オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパによると、BMWは今週末から4月19日まで、欧州と南アフリカでの生産を停止する方向で準備を進めている。
JLRはスロバキア南西部のニトラ(Nitra)工場での生産を20日から停止する。
チェコ通信によると、独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ・オートはチェコ国内の3拠点の操業を停止する。同社では従業員2人の感染が確認されている。
フォードは19日から、欧州大陸の全工場を閉鎖する。期間は決まっておらず、各国の状況と政府の指針などに沿って「数週間になる」としている。[労務][日本企業の動向]
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