英資産運用大手ジュピター・ファンドマネジメントは17日、英同業メリアン・グローバル・インベスターズを買収することで合意したと発表した。取引額は3億7,000万ポンドで、運用資産額が650億ポンド超の国内2位のリテール資産運用会社が誕生する。
取引は株式交換で行われ、メリアンの株主にジュピターの新株を割り当てる。また、買収後の業績に応じて最大2,000万ポンドのアーンアウトをメリアンの主要株主に支払う。取引はジュピターの株主や関係当局の承認を経て、7月1日に完了する見通し。
ジュピターは今回の取引により、主要市場である英国での足場を強化するとともに、既存事業の多様化などを進める考え。加えて、十分なコスト効率が見込めるとしている。同社は2021年から1株当たり利益(EPS)を引き上げる目標を掲げている。
2019年12月期の決算については、税引き前利益が前期比15.6%減の1億5,100万ポンドになると予想。昨年12月末時点の運用資産額は428億ポンドと、0.2%増えるとみている。[M&A]
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