独自動車大手ダイムラーは11日、2019年12月期のEBIT(利払い・税引き前利益、特別損益除く)が43億2,900万ユーロとなり、前期比61%減少したと発表した。ディーゼル車の排ガス不正問題に絡むコストや、電気自動車(EV)市場への参入の遅れが影響し、通期としては過去10年で最低を記録した。
売上高は3%増の1,727億4,500万ユーロ。うち「メルセデス・ベンツ」と超小型車「スマート」を展開するメルセデス・ベンツ・カーズは1%増加した。バンとモビリティー(旧金融サービス)は共に9%伸び、バスとトラックはいずれも5%拡大している。
グループの販売台数は334万4,951台とほぼ横ばい。うちメルセデス・ベンツ・カーズも前期からほぼ変化がなく238万5,432台だった。バスは6%、バンは4%それぞれ拡大している。一方、トラックは6%減少した。
ダイムラーは今年について、グループの販売台数は前年をやや下回るものの、売上高は前年並みを維持すると予想。EBITは大きく増加するとみる。経常利益率については、メルセデス・ベンツ・カーズとバンが4~5%、トラックとバスは5%、モビリティーは12%を見込んでいる。
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