ドイツ連邦経済技術省は7日、2019年12月の鉱工業生産指数(2015年=100、稼働日数・季節調整済み)が97.8ポイントとなり、前月から3.5%減少したと発表した。落ち込み幅は、2009年1月以降で最大。足元の経済動向を示す鉱工業生産の低迷を受け、リセッション(景気後退)に陥る可能性が再び出てきた。
分野別では、製造業が2.9%減少。うち投資財が3.5%、中間財は2.6%それぞれ落ち込んだ。消費財も2%縮小している。
四半期ベースで見ると、第4四半期(10~12月)の鉱工業生産は前年同期から1.9%減少した。製造業は2.3%、建設業は1.9%それぞれ減っている。
経済技術省は、生産量と新規受注が伸び悩んでいることから、リセッション入りの懸念はまだ完全に回避できていないとした。一方で、12月は休業日が多くなるため、生産量の減少傾向は誇張されている面もあると指摘。景況感が改善していることから、業界は向こう数カ月でやや上向くとの見方を示した。
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