欧州自動車工業会(ACEA)は16日、2019年12月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が121万5,076台となり、前年同月比21.7%増加したと発表した。年後半の大幅な伸びが、年初の不振を補い、通年では1.2%のプラスを確保した。
主要5カ国は軒並み増加。フランスは27.7%、ドイツは19.5%それぞれ大きく拡大し、イタリアも12.5%伸びている。スペインは6.6%増加し、英国は3.4%増えた。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では126万1,742台と、こちらも1年前を21.4%上回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は21.3%増加。「VW」ブランドに限ると12.7%増え、グループの市場シェアは1年前の23.1%から横ばいだった。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は2.7%縮小。仏ルノーは22.9%増えた。米フォードは19.7%、伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は13.8%それぞれ拡大した。
高級車はドイツのBMWとダイムラーが、それぞれ15.9%と18.3%伸びた。半面、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は5.1%減少している。
日本車ではトヨタ自動車(レクサス含む)が21%、日産自動車は23.4%それぞれ増えた。マツダは74%と大きく伸び、ホンダが27.7%増で続いた。一方、三菱自動車は2.6%落ち込んでいる。韓国の現代自動車グループは、現代自動車、傘下の起亜自動車がそれぞれ23.9%、9.2%増え、全体では17.1%増加している。
通年の累計登録台数は30カ国全体で1,580万5,752台と、1年前を1.2%上回った。
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