1月を日本人のように過ごしてみよう――。英国のクリエーティブ・PR会社セオボールド・フォックス(THEOBALD FOX)が、こんなキャンペーンを展開している。題して「ジャパニュアリー(JAPANUARY)」。日本のホテルや小売店など6企業・団体とタッグを組んで英国人らに日本を売り込み、最終的には日本への旅行を促す狙いだ。
ジャパニュアリーは「日本(Japan)」と「1月(January)」を組み合わせた造語。年の始めに生活習慣を見直すきっかけにしてもらおうと、日本の健康的な食事のレシピや宗教行事、暦をインスタグラム(@theobaldfox)などでハッシュタグ「#Japanuary」と共に毎日発信している。
例えば、7日は「七草がゆ」を紹介。キャンペーンに参加するザ・キャピトルホテル東急が英国の食文化に合わせた独自レシピを考案し、公開した。その他にも「座禅」や「日本酒カクテル」など毎日テーマを変えながら投稿を続けている。著名な英国人タレント・モデルのリサ・スノードンさんも協賛し、ハッシュタグ内では1万8,300件ほどの投稿が見られる。
担当者の福原佐和子さんは「英国にも日本と同じように正月太りという考え方があり、1月は節制しようと考える人が多い。特に2020年東京五輪・パラリンピックに向け、日本を売り込む良い機会になる」とアピール。クリス・ソルターさんは「ジャパニュアリーは既に多くの英メディアで取り上げられており、欧米人に日本やその文化を紹介する良い機会。多くの日本企業と共に活動を考案したい」と呼び掛けている。
今回のキャンペーンには、日本企業の英国市場開拓を手助けする目的もある。来年には、実際のイベントを含めてより大規模に展開していきたい考えだ。[日本企業の動向]
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