• 印刷する

ロシアとウクライナ、ガス供給契約で合意

天然ガスで世界最大手の露ガスプロムは2019年12月31日、ウクライナの国営ナフトガス(Naftogaz)へのガス供給で合意したと明らかにした。契約期間は5年間だが、終了後は10年間の延長が可能。これにより、ウクライナ経由での欧州へのガス輸送も確保された。

今回の契約では、ウクライナは欧州へのガス輸送の手数料として70億ドル超を受け取る。供給量は今年が650億立方メートルで、来年から4年間は400億立方メートル。これは従来の契約の約900億立方メートルを下回る。

両国は2009年に10年間にわたるガス供給契約を結んだが、2014年に起きたウクライナ危機で関係が悪化したことを受け、ロシアは料金滞納を理由にガス供給を停止した。

2018年にはストックホルムの国際仲裁裁判所の調停で供給再開に合意したものの、同裁判所がガスプロムに対してナフトガスへの賠償支払いを命じたため、ガスプロムはストックホルムの控訴裁判所に提訴した。しかし、昨年12月初めにガスプロムがナフトガスに29億ドルを支払う一方、ナフトガスはガスプロムに対する122億ドルの請求を取り下げている。

ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領は先に電話会談を行い、ガス供給契約に歓迎の意を表明。またメルケル独首相も「欧州のガスの安定供給を保証する重要な兆し」と述べている。


関連国・地域: スウェーデンロシアウクライナ
関連業種: 天然資源

その他記事

すべての文頭を開く

米、ウクライナ新和平案提示か=領土割譲も(11/21)

ポーランドの鉄道路線爆破、ロシアが関与(11/20)

プーチン大統領、中国の李強首相と会談(11/20)

ポーランド、ベラルーシ国境の検問所を再開(11/18)

ポーランドの鉄道線路で爆破=破壊行為か(11/18)

ハンガリー、露産ガス禁輸でEU提訴へ(11/17)

米カーライル、ルクオイル資産の買収検討(11/17)

メルツ首相、ウクライナの若者流入に苦言(11/17)

露大統領、米シティの露事業売却を承認(11/14)

英国、露産LNG輸出への保険提供など禁止(11/14)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン