4月の火災で尖塔や屋根を焼失したパリのノートルダム大聖堂で、今年のクリスマスミサが執り行われないことになった。修復再建工事のためとみられる。ミサが行われないのは過去200年超で初めて。BBC電子版などが伝えた。
報道によると、ノートルダム大聖堂は850年の歴史を持つ。ミサは1803年以降、ナチス・ドイツの占領下にあった第2次世界大戦時も含めて毎年12月24日に続けられてきた。しかし、今年は近隣のサンジェルマン・ロクセロワ(Saint-Germain l’Auxerrois)教会に場所を変えて行われる。
火災は4月15日に発生。当局は出火原因について、たばこの火の不始末か電気系統の故障の可能性があるとしたが、現在も特定できていない。マクロン大統領は5年以内の再建を公約し、国内外からの寄付額は10億ユーロに上っている。
ノートルダム大聖堂は、1991年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。
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