• 印刷する

エアビーを不動産業認定せず 欧州司法裁「仏規制の適用外」

欧州司法裁判所は19日、民泊予約サイトの米エアビーアンドビー(Airbnb)を相手取りフランスの観光宿泊業協会(AhTop)が起こしていた訴訟で、エアビーアンドビーは不動産仲介業者ではなく、フランスの不動産規制は適用されないとする判決を下した。

AhTopは、エアビーアンドビーが不動産業者としての営業許可を取得しておらず、国内法に違反するとして提訴していた。

欧州司法裁は、判決の理由として◇エアビーアンドビーのプラットフォームは、不動産業の「補助的」または拡張的サービスではない◇物件所有者は自らの物件を賃借するに当たり、他の方法を選ぶこともできる◇エアビーアンドビーは物件所有者が課す宿泊料を決定したり上限を設定したりしていないという3点を挙げ、エアビーアンドビーは不動産仲介業ではなく、「情報社会サービス」であるとの結論を下した。

さらに、欧州委員会が電子商取引(eコマース)に関する方針を策定する際、仏当局が国内の不動産取引関連法に基づきエアビーアンドビーは営業許可を取得しなければならないことを同委に通知しなかったことも指摘。今後、同様の訴訟でこの点がエアビーアンドビー側の弁護の根拠として使われる可能性があるとした。

エアビーアンドビーは11月、国際オリンピック委員会(IOC)とスポンサー契約を締結。2024年にはフランスで夏季オリンピック(五輪)・パラリンピックが開催されることから、今回の判決は同社にとって追い風になるとみられている。[EU規制]


関連国・地域: フランスEU米国
関連業種: 観光マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

グリーンランド、カナダ社がモリブデン採掘(06/23)

【今週の主な予定】6月23~27日(06/23)

EU、金融ウニクレディトの同業買収を承認(06/23)

EU、中国企業を医療機器調達から排除(06/23)

トヨタ、欧州の配送にFCトラック利用開始(06/23)

EU、英と同様の協定で妥協か=米貿易交渉(06/23)

日英伊の合弁発足=次世代戦闘機を開発(06/23)

英EU関係の新たな第1歩 <連載コラム・欧州経済の潮流を読む> 第70回(06/20)

テレコムなど共同参画は決裂 AIギガファクトリー建設構想(06/20)

ユーロ圏建設業生産、4月は1.7%増加(06/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン