欧州自動車工業会(ACEA)は17日、11月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が117万5,959台となり、前年同月比4.9%増加したと発表した。EUで昨年9月に導入された新燃費試験による登録台数落ち込みからの反動が大きく、3カ月連続でプラスになった。
主要5カ国ではドイツが9.7%、スペインは2.3%それぞれ増加。イタリアは2.2%伸び、フランスは0.7%拡大した。一方、英国は1.3%減少している。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では121万860台と、1年前を4.5%上回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は13.4%増加。「VW」ブランドに限ると9.3%増え、グループの市場シェアは1年前の23.7%から25.8%に上昇している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は7.9%縮小。仏ルノーは4.1%増えた。米フォードは3.4%拡大。一方、伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は1.6%減少している。
高級車は独ダイムラーが7%のプラス。半面、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は15.4%、独BMWは0.1%それぞれマイナスとなった。
日本車ではマツダが27.9%と大きく伸び、トヨタ自動車(レクサス含む)が6.7%増で続いた。一方、三菱自動車は8.9%、ホンダは6.6%それぞれ減り、日産自動車は3.6%落ち込んだ。韓国の現代自動車グループは、現代自動車、傘下の起亜自動車がそれぞれ8.8%、4.9%増え、全体では6.9%増加している。
1~11月の累計登録台数は30カ国全体で1,454万2,126台と、1年前を0.3%下回っている。
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