富士フイルムによる英国で初の写真展「プリントライフ」が24日、ロンドン東部のイベント会場で始まった。日本で10年以上前に始まった取り組みを海外にも広げたもので、「私の人生」を題材に、欧州各国から寄せられた写真約1万1,000点が所狭しと並んでいる。
作品は英国やスペイン、ドイツ、アイルランド、ロシアなど欧州各国から寄せられた。旅先での風景や家族写真、自宅での自撮りなど生活の一部を切り取った写真が2階分を利用した会場いっぱいに展示され、各パネルには投稿者の居住地や作品に対する一言コメントも記載されている。
会場には、プロカメラマンによる写真撮影やスマートフォンに保存してある写真の印刷コーナー、フォトブックの作成や高性能カメラでの撮影といったワークショップも設けており、来場者はカメラや写真を通じたさまざまな「触って試す」体験ができる。
富士フイルムは2006年、日本で「1万人の写真展」を初めて開催。当初は応募者も少なかったが、参加者数は年々増え、今では全国30カ所以上で開かれる国内最大級の「5万人の写真展」に成長している。今回の写真展はこの海外版で、今年は米国やマレーシア、南アフリカなど世界10カ国で開催。欧州では1月のスペインのバルセロナを皮切りに、11月にはフランスのパリでも開催される予定だ。ロンドン開催に際しては、英国の若者支援団体ザ・ミックスと協力。周知活動や参加者の募集などで提携した。
富士フイルムUKの中村祥敬社長は「スマートフォンなどの普及により、カメラに実際に触れる機会は少なくなっている。カメラで撮影する楽しさを知ってもらい、写真を通して人々の心を豊かにしたい」と話した。
会場は、ロンドン東部ブリックレーンにあるイベント会場オールド・トゥルーマン・ブリュワリー。会期は27日までの4日間で、開催時間は24~26日が午前11時(現地時間)~午後8時、27日は午後6時まで。入場無料。詳細は公式サイト<https://www.fujifilm-printlife.eu/london/index.php?sec=page&uid=5cffa494480ef0_18784070>から確認できる。[日本企業の動向]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。