英蘭資本の食品・家庭用品大手ユニリーバは17日、第3四半期(7~9月)の売上高が133億ユーロとなり、継続事業・恒常為替レートベースで前年同期比2.9%増加したと発表した。全3部門で販売量が増加した。
数量ベースでは1年前から1.4%増加。平均値上げ率は1.5%だった。事業別の売上高は、ホームケア部門が実質5.4%、ビューティー・パーソナルケア部門が2.8%それぞれ拡大。フード・リフレッシュメント部門は1.7%伸びている。
地域別に見ると、米大陸は1.5%増加した。新興市場を含むその他の地域が5.6%拡大。うちトルコと中東が2桁の伸びを達成したほか、インドネシアやベトナム、フィリピンなど東南アジアも好調だった。一方、欧州は中東欧とイタリアが伸びたものの、昨年ほど天候に恵まれずアイスクリームの販売量が減少したことが響き、全体で0.3%減っている。
アラン・ジョープ最高経営責任者(CEO)は「新興市場とホームケア部門が成長の鍵となっている」とコメント。通期については、増収率が実質3~5%の目標の前半に落ち着き、営業利益率が上昇するとの見通しを示した。
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