スペインのサンチェス暫定首相は17日夜、議会での信任獲得に向けて行っていた各党との協議が決裂したと発表した。国王のフェリペ6世も各党党首と会談したが、サンチェス氏が必要な支持を得ていないと判断。これにより、11月10日に過去4年で4度目の総選挙が実施されることが決まった。BBC電子版などが伝えた。
前回4月末の下院(定数350)選挙では、サンチェス暫定首相率いる中道左派の社会労働党(PSOE)が第1党の座を維持したものの、単独過半数に届かなかった。同氏は信任獲得に向け極左政党ポデモス(Podemos)に協力を求めたが、ポデモスはその条件として連立政権への参加を要求し、サンチェス氏がこれを拒否したため交渉が決裂。サンチェス氏は第1、2回目の投票で信任を獲得できなかった。
サンチェス氏に対しては中道右派シウダダノス(Ciudadanos)のリベラ党首が、条件付きでサンチェス氏の信任獲得に協力する方針を示していた。一方で、最大野党の国民党(PP)は反対票を投じると断言。サンチェス氏は17日夜の記者会見で、政権樹立を断念した原因は野党側にあると批判している。
市場調査によると、やり直し総選挙を行っても前回同様、PSOEが第1党となるが過半数議席を割り込むとみられる。そのため、今回の政治的停滞の打開にはつながらない見通し。
一方で地元紙エルパイスによると、従来の政権樹立期限である9月23日はまだ過ぎていないため、いずれかの政党がフェリペ6世に対しサンチェス氏への支持を表明したならば、信任投票を経て総選挙を回避することが可能という。
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