世界最大級のコンシューマーエレクトロニクス製品見本市「IFA2019」が6日、ベルリンで開幕する。ソニーや韓国・サムスン電子などのスマートフォン新機種が初披露されるほか、今年はスマートスピーカーやテレビ、ヘッドホン、ウエアラブル端末にも注目が集まっている。
ソニーは例年、IFAを年末の目玉商品を発表する場と位置付けており、今回は新型スマートフォン「エクスペリア5」を公開。また、今年で設立50周年を迎えるサムスン電子は、昨年のIFAで初披露した世界初の8K画質テレビ「QLED 8K」のフルラインアップを発表した。スマートフォンでは「ギャラクシーA90 5G」と折り畳み式の「ギャラクシー・フォールド5G」をお披露目する。
一方、第5世代(5G)移動通信機器を巡り、世界各国で中国政府の差し金によるスパイ行為の懸念が浮上している中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は、一般消費者向け端末事業部門の余承東最高経営責任者(CEO)が基調講演を行うほか、スマートフォン向けチップ「麒麟(キリン)990」についての情報を公開する。なお、新商品「MATE(メイト)30」は19日にミュンヘンで開催されるイベントでの発表となる。
「IFA2018」の会期は9月11日まで。同イベントは90年以上の歴史を誇る。昨年は1,814社が出展し、約24万4,000人が来場した。
■日本がパートナー国に
世界各国のスタートアップや最先端のIT(情報技術)企業などが集う特設エリア「IFAネクスト」には今年から、パートナー国制度が設けられ、日本が初のパートナー国となった。これに伴い、日本はジャパン・パビリオンを出展。20社が参加する予定で、アイスペース(東京都港区)の月面探査ローバーや、インディテール(札幌市)のブロックチェーンとモノのインターネット(IoT)技術を用いた電気自動車(EV)充電スタンド、スカイドライブ(東京都新宿区)による世界最小の空飛ぶクルマのスケールモデルなどが展示される。凸版印刷は第5世代(5G)移動通信システムと仮想現実(VR)技術を用いて、日本の伝統的な文化を体験できる臨場空間を出展する。[日本企業の動向]
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