香港の大手デベロッパー、長江実業集団(CKアセット・ホールディングス)は19日、英パブ運営大手グリーン・キングを買収すると発表した。英国事業を拡大し、存在感を高める狙い。負債引き受けを含めた取引総額は46億ポンドに上る。
CKアセットは、傘下の英CKノーブルを通じて買収する。提示額はグリーン・キング株1株当たり850ペンスで、総額27億ポンドとなる。これは、先週末終値に51%のプレミアムを上乗せした水準。CKアセットは既にグリーン・キングの株式3%を保有する。
グリーン・キングは「シェフ&ブリュワー」や「ハングリー・ホース」といったパブチェーンを傘下に持ち、英国内で約2,700軒のパブとレストラン、ホテルを展開する。グリーン・キングは、今回の買収による体制や人員への影響はないとしているが、専門家の間では店舗閉鎖を懸念する声も上がっている。
人件費の上昇や若者のビール離れ、外食の機会減少により、パブは苦境に立たされている。BBC電子版によると、昨年だけで約1,000軒のパブが閉鎖に追い込まれた。[M&A]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。