• 印刷する

B・スチール、引受先決まる トルコ軍年金基金と暫定合意

トルコ軍年金基金を運営するオヤック(Oyak)は16日、英鉄鋼会社ブリティッシュ・スチールを買収することで暫定合意したと発表した。ブリティッシュ・スチールは5月に経営破綻してから引受先を探していたが、ようやくこれに終止符が打たれる格好。今後は、オヤックの投資部門アタエル(Ataer)・ホールディングが向こう2カ月間、ブリティッシュ・スチールに対するデューデリジェンス(買取事前調査)を実施する。

アタエル・ホールディングは、トルコの鉄鋼最大手エルデミール(Erdemir)の株式50%を保有する。アタエルは世界各地の鉄鋼企業の買収に乗り出す方針で、ブリティッシュ・スチールの買収をその第一歩と位置付けているという。デューデリジェンスは10月まで行い、問題がなければ、買収は年内に完了する見込み。ただ、オヤックは、取引額やブリティッシュ・スチールが抱える従業員の移管などについては明らかにしていない。

ブリティッシュ・スチールは黒字転換に向け、莫大な設備投資を必要としているが、オヤックにはこれを提供する財力があるとみられている。ブリティッシュ・スチールは国内2位の鉄鋼会社で従業員数は5,000人。イングランド北東部に約4,000人を擁するスカンソープ(Scunthorpe)工場のほか、ティーサイド(Teesside)工場を有する。また、フランスとオランダにも鉄鋼関連製品の設備を構える。[M&A]


関連国・地域: 英国トルコ
関連業種: 鉄鋼・金属金融

その他記事

すべての文頭を開く

英仏首脳が訪米へ トランプ氏とウクライナ情勢協議(02/21)

消費者の半数、経済先行きを悲観=調査(02/21)

水道テムズ、米投資KKRが過半数株取得も(02/21)

ロイズ銀、20%減益=引当金7億ポンド計上(02/21)

投融資先の低炭素化、欧州3行がトップ(02/21)

BAEシステムズ、通期は14%増益(02/21)

生産者物価、1月は0.3%上昇(02/21)

インフレ率、1月は3% 10カ月ぶり高水準=利下げ影響も(02/20)

金融HSBC、通期は6.5%増益(02/20)

野村不動産、ロンドンでオフィスビル竣工(02/20)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン