仏自動車大手ルノーは26日、上半期(1~6月)の純利益が10億4,800万ユーロとなり、前年同期比48.6%減少したと発表した。自動車市場の需要減退や、連合を組む日産自動車の業績不振が響いた。
売上高は6.4%減の280億5,000万ユーロ。うち主力の自動車部門(アフトバスを除く)は247億9,100万ユーロと7.7%落ち込んだ。ルノー・日産自動車連合が共同出資する露アフトバス(AvtoVAZ)は5.4%増の15億5,700万ユーロだった。金融サービス部門は5.5%拡大している。
営業利益は16億5,400万ユーロと13.6%減った。中でも、自動車部門(アフトバスを除く)は9億8,100万ユーロと19.3%落ち込んでいる。グループの営業利益率は5.9%と、1年前から0.5ポイント低下した。
なお、ルノーの上半期の世界販売台数(小型商用車含む)は前年同期比6.7%減の193万8,579台となった。うち足元の欧州が107万641台と横ばいだったが、欧州以外の販売は13.9%落ち込んだ。
ルノーは今年について、世界の自動車市場は3%程度縮小すると予想。従来見通しのマイナス1.6%からさらに引き下げた。欧州は、英国の合意なき欧州連合(EU)離脱の影響を考慮しない場合は前年の水準を維持するとみている。また、ロシアは2~3%縮小すると見ており、3%拡大するとの前回予測を下方修正。ブラジルは8%伸びるとしたものの、こちらも前回予測(プラス10%)から引き下げた。これらを鑑み、同社は通期の売上高が前年並みになると見込む一方、グループの営業利益率は6%程度との見通しを維持した。
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