機内で授乳する女性に毛布で覆いを求めたKLMオランダ航空の対応が、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で物議を醸している。同社は、授乳は認められているが、他の乗客の文化を尊重するための措置と説明している。BBC電子版などが17日伝えた。
事の発端は、1歳の赤ちゃんを連れた女性客が米サンフランシスコからアムステルダム行きの便に搭乗した際、離陸前に客室乗務員から毛布を渡され、授乳時は覆い隠すよう求められたことにある。女性客はKLMの一連の対応をフェイスブック(FB)に投稿し、自身と娘への態度は非常に不愉快で無礼だと非難。苦情を訴えた乗客は一人もいなかったとしている。
女性客のFBへの投稿を受け、KLMはツイッター上で「当社では機内での授乳は認められている」とコメント。「ただ、あらゆるバックグラウンドを持つ乗客が快適に過ごせるよう努めるため、他の乗客が不快に感じる場合は授乳時に覆い隠すことを求めることもある」と説明した上で、中には客室乗務員に苦情を訴える乗客もいるとした。
同社のこの対応は逆に、SNS上で反感を招いている。授乳する母親を支援するグループ蘭MelkpuntはFB上で、「誰も不満を言っていないのに、空想上の外国人乗客のせいにするのは少し気楽すぎる」と非難した。
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