• 印刷する

WPP、カンター株60%売却 米投資ベイン・キャピタルと合意

広告で世界最大手の英WPPグループは12日、傘下の市場調査会社カンターの株式60%を米投資会社ベイン・キャピタルに売却することで合意したと発表した。取引額はカンターの企業価値を約40億ドルと見積もった水準。

今回の取引により、WPPは31億ドルを調達する見通しで、うち60%を負債削減に充てるほか、12億ドル前後を株主に還元する方針だ。

カンターの売上高はWPPグループ全体の15%を占めるものの、昨年は売上高が2%、営業利益が14%それぞれ減少するなど伸び悩みが鮮明となっていた。

また広告業界では近年、顧客の代理店離れが進み、広告費が米検索エンジン大手グーグルやフェイスブック(FB)などのオンラインプラットフォームに流れている。さらに、米アクセンチュアなどコンサルティング会社がマーケティング領域に進出し、WPPグループも新たな競争圧力にさらされている。

WPPはこうした中、昨年9月に就任したマーク・リード最高経営責任者(CEO)の下で事業を簡素化する戦略に着手。昨年12月には3,500人の人員削減を含む大規模な事業再編計画を発表した。[M&A]


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 金融メディア・娯楽

その他記事

すべての文頭を開く

英米貿易協定、不透明感拡大 トランプ関税に違法判決=米司法(05/30)

英、年金改革案発表=メガファンド設立構想(05/30)

国防省、サイバー分野に10億ポンド投資(05/30)

乗用車生産台数、4月は8.6%減少(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

英国最大のバイオエタノール施設が閉鎖危機(05/30)

渋滞税20%引き上げ提案 ロンドン交通局、26年から適用へ(05/29)

当局、水道テムズに1.2億ポンドの罰金命令(05/29)

スコットランド2空港、職員がスト決行も(05/29)

下院、終末期患者への「死の援助」法案可決(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン