アイルランドの格安航空大手ライアンエアーは20日、2019年3月通期の純利益が10億2,450万ユーロとなり、前期比29%減少したと発表した。競争激化に伴う運賃の下落と、燃料コストの高騰が響いた。
売上高は6%増の75億6,290万ユーロ。乗客数は1億3,910万人と7%増えている。搭乗率は96%と1年前から1ポイント上昇した。平均運賃は37ユーロと6%低下。1座席当たりの平均コストは9%上がり、燃料費を除くと5%上昇している。
同社は今期について、乗客数が8%拡大し1億5,300万人に達すると予想。運賃の下落とコストの上昇が引き続き続くとして、純利益は7億5,000万~9億5,000万ユーロにとどまるとの見方を示した。
ライアンエアーは昨年12月、傘下の墺ラウダモーション(LaudaMotion)の残り株25%を取得し、完全子会社化した。2019年3月通期の決算にはラウダモーションの数字は含まれていないが、今期からグループの業績に統合するとしている。
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