欧州自動車工業会(ACEA)は17日、4月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が130万3,787台となり、前年同月比0.4%減少したと発表した。EUで昨年9月に燃費テストの新基準が導入されて以来、8カ月連続での前年割れ。主要5カ国は、英国とドイツがマイナスに沈んでいる。
主要5カ国では、英国が4.1%、ドイツが1.1%それぞれ縮小。一方、スペインは2.6%増加した。イタリアは1.5%伸び、フランスは0.4%のプラスを確保している。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では134万4,863台と、1年前を0.5%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は3.4%縮小。「VW」ブランドに限ると6.8%下がり、グループの市場シェアは1年前の25.7%から25%に低下している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は1.3%増加。仏ルノーは1.4%増えた。半面、米フォードは5.1%落ち込み、伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は3%減少している。
高級車は独BMWが7.1%伸び、独ダイムラーは4.7%のプラス。印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)も2.4%拡大している。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が1.8%、三菱自動車が21.4%それぞれ増加。半面、日産自動車は17.1%縮小し、ホンダは2.8%落ち込んだ。マツダは0.4%下がっている。韓国の現代自動車グループは、現代自動車が3.8%増え、傘下の起亜は2.1%伸びて、全体で2.9%のプラスとなった。
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