ロシアの首都モスクワのシェレメチェボ空港で5日午後6時半ごろ(現地時間)、アエロフロート・ロシア航空の旅客機が緊急着陸後に炎上し、乗客乗員41人が死亡した。捜査当局の発表を元に、BBC電子版などが伝えた。
炎上したのはアエロフロートの旅客機「スホーイ・スーパージェット100」で、乗員乗客合わせて78人が搭乗していた。シェレメチェボ空港を同日午後6時ごろ離陸し、北西部ムルマンスク(Murmansk)に向かう予定だった。旅客機の乗員は、機体が離陸直後に悪天候の中で「機能不全」に陥ったため、遭難信号を送ったという。旅客機は緊急着陸した後、滑走路上でエンジンに引火し炎上。乗客は避難用スライドを滑り降り、機体から脱出した。
機体は落雷を受けたとの情報があるが、アエロフロートは「技術的問題」により空港に引き返したと説明。詳細については明らかにしていない。捜査当局は、パイロットが航空安全規則に違反していないかなど、事故原因について捜査を進めている。
プーチン大統領とメドベージェフ首相は今回の事故を受け、犠牲者や遺族に対し哀悼の意を表している。
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