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ダンスケ銀、各国当局の監督不行き届きなし

欧州銀行監督機構(EBA)は17日、デンマークの金融大手ダンスケバンクのエストニア支店で大規模なマネーロンダリング(資金洗浄)が行われていたことを巡り、デンマークとエストニアの金融監督当局による欧州連合(EU)法への違反はなかったとの判断を示した。

ダンスケバンクは昨年9月、2007~2015年にエストニア支店でマネーロンダリングが疑われる総額2,000億ユーロの取引が行われていたことを認めた。これを受け、欧州委員会は同月、両国の金融監督庁(FSA)がEU法に基づく同行への規制監督機能を果たしていなかった疑いがあるとしてEBAに調査を要請。EBAは直ちに予備調査に着手し、今年2月には本格的な調査を開始していた。

EBAはこの日、「エストニアFSAとデンマークFSAのEU法違反の可能性を巡る正式な調査を完了し、16日の理事会採決でEU法違反の手続きを否決した」と発表した。

ロイター通信によると、この問題を巡っては、両国のFSAが公然と互いを非難。また、各国FSAと金融機関との癒着も懸念されており、欧州議会からはEUレベルでの監督強化を求める声が上がっている。[EU規制]


関連国・地域: EUデンマークエストニア
関連業種: 金融マクロ・統計・その他経済社会・事件

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