欧州自動車工業会(ACEA)は17日、3月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が172万2,442台となり、前年同月比3.9%減少したと発表した。EUで昨年9月に燃費テストの新基準が導入されて以来、7カ月連続での前年割れ。主要5カ国は軒並みマイナスとなった。
主要5カ国では、イタリアが9.6%、スペインが4.3%それぞれ縮小。英国は3.4%減少し、フランスは2.3%減った。ドイツは0.5%落ち込んでいる。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では177万849台と、1年前を3.6%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は0.6%縮小。「VW」ブランドに限ると3%下がったものの、グループの市場シェアは1年前の22.6%から23.3%に上昇している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は1.7%減少。一方、仏ルノーは2.1%増加した。米フォードは15.5%落ち込み、伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11.7%減少している。
高級車は独ダイムラーが14%減り、独BMWは2.4%のマイナス。半面、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は4.6%伸びている。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が3.4%落ち込み、日産自動車は29.4%減少。ホンダは21.1%、マツダは2.2%それぞれ下がった。一方、三菱自動車は17%拡大している。韓国の現代自動車グループは、現代自動車傘下の起亜が0.3%のプラスを確保したものの、現代自動車は6.9%減少し、全体で3.4%減った。
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