• 印刷する

ゴーン氏を取締役から解任 日産、ルノー新会長を取締役に

日産自動車は8日、臨時株主総会を開催し、カルロス・ゴーン前会長を取締役から解任する人事案を賛成多数で可決した。併せて、グレッグ・ケリー前代表取締役の取締役解任とルノーのジャンドミニク・スナール会長の取締役就任も決定。これで、長きにわたり日産に影響を与え続けたゴーン氏と完全に縁を切る格好だ。

臨時総会には、株主4,119人が出席。総会ではゴーン氏の解任理由として、日産の社内調査の結果、自らの報酬額を有価証券報告書に実際より低く記載していたほか、日産の資金を私的に流用していたと指摘した。昨年11月に日産の会長および代表取締役職から解任しており、取締役職についても解任することが相当と判断したとしている。また、ケリー氏についても、ゴーン氏に係る重大な不正行為の事案の首謀と判断し、同時期に代表取締役を解職したことから、今回の判断に至ったと説明している。

ゴーン氏を巡っては、東京地裁は5日、会社資金をオマーンの販売代理店に不正に支出したとされる会社法違反(特別背任)事件で10日間の勾留を認める決定を下した。期限は14日まで。弁護側は決定を不服とし、準抗告している。ゴーン前会長が逮捕されたのはこれで4度目。同容疑者は3月7日、最初の逮捕から108日目で保釈されていた。4月3日にはツイッター上で記者会見を開く意向を明らかにしていたが、翌4日に今回の事件で再逮捕された。

■ゴーン氏の録画映像を公開へ

日本外国特派員協会は、再逮捕前のゴーン氏を録画したインタビュー映像を9日に公開すると明らかにした。弁護人を務める弘中惇一郎弁護士らがゴーン氏の保釈中に準備したもので、同氏は本来11日に記者会見を開く予定だったが、先の再逮捕によりその実現可能性が極めて低くなったため。

動画の長さは9分間で、仏紙ジュルナル・デュ・ディマンシュによると、ゴーン氏は自らを逮捕に追いやったとみられる人物を暴露するとみられる。なお、妻のキャロル・ゴーン氏は東京地検特捜部の聴取に応じず、米国のパスポートを使って日本を出国している。[日本企業の動向]


関連国・地域: フランスアジア米国中東
関連業種: 自動車・二輪車社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

ルノー、上半期は35%減益(07/26)

エールフランス、第2四半期は73%減益(07/26)

小売りカルフール、上半期は24.9%増益(07/26)

タイヤのミシュラン、上半期は4.7%減益(07/26)

石油トタル、第2四半期は6%減益(07/26)

ロクシタン、香港取引所で自社株TOB成立(07/26)

韓国ロッテ系、仏アルミ社から電池原料調達(07/26)

英独、共同防衛宣言に署名(07/26)

自動車部品フォルビア、上半期は82.1%減益(07/25)

リード・ベンチャーズ、中東欧向け基金設立(07/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン