欧州自動車工業会(ACEA)は15日、2月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が111万4,692台となり、前年同月比1%減少したと発表した。EUで昨年9月に燃費テストの新基準が導入されて以降、6カ月連続での前年割れとなった。主要5カ国はイタリアとスペインがマイナスに沈んでいる。
主要5カ国では、スペインが8.8%、イタリアが2.4%それぞれ縮小。一方、ドイツは2.7%拡大し、フランスは2.1%、英国は1.4%それぞれ増加した。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では114万8,775台と、1年前を0.9%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は0.5%縮小したものの、「VW」ブランドに限ると4%上がった。グループの市場シェアは1年前の24.3%から24.4%に上昇している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は0.8%増加。仏ルノーはほぼ横ばいだった。一方、伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は5.2%落ち込み、米フォードは5.4%減少している。
高級車は独BMWが3.5%落ち込んだ半面、独ダイムラーは4.7%、印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)は2.6%それぞれ伸びている。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が2%減り、日産自動車は24.3%減少。ホンダは8.5%、マツダは5.4%それぞれ下がった。半面、三菱自動車は30.4%伸びている。韓国の現代自動車グループは、現代自動車が1.1%拡大した一方、傘下の起亜は0.7%減少し、全体で0.2%のプラスを確保した。
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