世界最大級の国際自動車見本市ジュネーブ・モーターショーが7日に開幕する。今年は過去最大数の電気自動車(EV)が出展され、昨年に続きEVが主役となる見通し。一方で、超高級車の新モデルも数多く公開され、華を添える。
毎年3月に開かれる同モーターショーは、欧州では1年で最初に開かれる大規模ショーだけに例年、各メーカーとも力が入る。独フォルクスワーゲン(VW)は、2020年に発売するVW初のEV限定モデル「I.D.」ファミリーのバギーカー「I.D. Buggy」を披露。仏プジョーはEVのみの独立展示スタンドを構え、EV版「208」5ドアハッチバックを世界初公開する。
高級車では、VWの高級車部門アウディがEVシリーズ「eトロン」のスポーツタイプ多目的車(SUV)「Q4eトロン」を公開するほか、英アストンマーティンも最高価格帯の電動SUVのコンセプトカー「ラゴンダ(Lagonda)オールテレーン」を披露。自動車などのデザインを手掛ける伊ピニンファリーナ(Pininfarina)は、EV初の「ハイパーカー」モデル、「バティスタ(Battista)」を公開する。
日本勢では、ホンダが欧州初のEVモデル「eプロトタイプ」を、三菱自動車がEV版SUVのコンセプトカー「エンゲルベルク・ツアラー」を世界初披露するほか、日産自動車も電動パワートレイン「eパワー」を搭載したSUVコンセプトカー「IMQ」を世界で初めて公開する。
EV以外では、VW傘下の英高級車メーカー、ベントレーが100周年記念モデルとして披露する「コンチネンタルGT」の特別モデルが注目される。また、アストンマーティンは「ヴァルキリー(Valkyrie)」の姉妹モデルにあたるハイブリッド車(HV)の新型ハイパーカーを初披露。伊フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)傘下の超高級スポーツカーメーカー、フェラーリは、2020年発売予定の「F8トリビュート(Tributo)」を初公開する。
89回目を迎える今年のジュネーブ・モーターショーには150社超が出展する。2日間のプレス向け公開の後、7日から17日まで一般公開され、66万人以上の来場が予想されている。[環境ニュース][日本企業の動向]
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