自動車製造取引業者協会(SMMT)は5日、2月の英国の新車登録台数が8万1,969台となり、前年同月比1.4%増加したと発表した。フリート向けは落ち込んだものの、個人・法人向けが前年を上回り、6カ月ぶりにプラスを回復した。
2月は個人向けが4.3%増加。法人向けは大きく23.4%伸びた。半面、フリート向けは1.3%減っている。燃料別ではガソリン車が8.3%増えた一方、ディーゼル車は14.3%減少した。電気自動車(EV)など代替燃料車(AFV)は34%拡大し、市場シェアは5.5%に達した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが0.9%増加。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーと姉妹ブランドのジャガーはそれぞれ3.9%、34.3%のプラスだった。
ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)が13.1%拡大。高級車はBMWが1.9%伸びた一方、メルセデス・ベンツは横ばいだった。VW傘下のアウディは16.8%落ち込んでいる。フランス車はルノーが大きく46.5%増加。プジョーは6.7%伸ばし、姉妹ブランドのシトロエンも4.4%増えた。販売台数が最も多い米フォードは13.8%減らしている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が6.3%縮小。ホンダも11.1%のマイナスだった。半面、日産自動車は6.7%の増加。スズキは大きく77.2%拡大し、三菱自動車は34.7%、マツダは25.9%それぞれ伸びている。スバルは19.4%増えた。韓国勢は現代自動車が12%減少した一方、傘下の起亜自動車は6.7%増加している。
1~2月の累計登録台数は全体で24万2,982台と、1年前を0.6%下回った。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、メーカーは超低排出ガス車の選択肢を増やし続けているが、シェアを増やすには世界規模の優遇策やインフラ整備が求められていると指摘。英国での補助金の厳格化は逆効果だとし、罰則的でなく協力的な施策が必要だと強調した。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。