独自動車大手のダイムラーとBMWは2月28日、自動運転技術を共同開発すると発表した。まず、米自動車技術者協会(SAE)の定める「レベル3」(条件付き自動運転)と「レベル4」(高度自動運転)の技術を開発し、2020年代半ばまでに商業化する計画。長期的な提携も予定している。
両社はこれに向け、覚書(MOU)を交わした。当初は次世代の運転支援システムや高速道路での自動運転、自動駐車など「レベル4」までの技術の開発を目指す。加えて、都市部での運転に対応するより高度な自動運転技術を共同開発する可能性についても検討する予定。また、他のテクノロジー企業や自動車メーカーとの提携の可能性も探るとしている。
世界の自動車メーカー各社は、自動運転車の莫大な開発コストの負担を軽減するため、他社との提携の道を探っている。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1月、米フォード・モーターと自動運転車での協力に向け覚書(MOU)を締結。ホンダと米ゼネラルモーターズ(GM)も昨年10月に提携を結んでいる。
米ゴールドマン・サックスによると、高度運転支援システム(ADAS)や自動運転車の市場は、2015年の30億ドルから、2025年までに960億ドル、2035年までに2,900億ドルへの急成長が見込まれている。
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