仏自動車大手グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)は26日、2018年12月期の純利益が32億9,500万ユーロとなり、前期比40.4%増加したと発表した。プジョーのスポーツタイプ多目的車(SUV)が好調だったほか、米ゼネラルモーターズ(GM)から取得した英ボクソールと独オペルも貢献した。
売上高は18.9%増の740億2,700万ユーロ。うちオペル・ボクソールは183億600万ユーロで、これを除く主力の自動車部門は430億2,700万ユーロと5.6%増えた。既に発表済みの世界販売台数は6.8%増の387万7,765台と、過去最高を記録している。
グループの営業利益(特別損益除く)は56億8,900万ユーロと43%拡大。自動車部門は21.9%増加し、オペル・ボクソールは8億5,900万ユーロと、前期の1億7,900万ユーロの赤字から黒字に転じた。自動車部品子会社のフォルシア(Faurecia)は9.3%増やした。金融サービス部門は大きく48.6%伸びている。
オペル・ボクソールを除く自動車部門の営業利益率は8.4%となり、前期から1.1ポイント上昇。グループ全体の営業利益率は7.7%と、1.3ポイント伸びた。今後については、オペル・ボクソールを含む自動車部門の営業利益率を2019~2022年の平均で4.5%以上とする目標を設定した。
PSAは今年の自動車市場について、欧州が横ばいとなり、中国が3%、中南米が1%それぞれ落ち込むと予想。一方、ロシアは5%拡大すると見込んでいる。
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