英金融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は15日、2018年12月期の純利益が16億2,200万ポンドとなり、前期から2倍超に拡大したと発表した。デジタル化の推進などによるコスト削減策が奏功し、2年連続の黒字を達成した。
業務粗利益は2%増の134億200万ポンド。収入の柱となる資金運用収支は86億5,600万ポンドと、3.7%減った。税引き前業務純益は50%拡大し、33億5,900万ポンドだった。
「バーゼル3」全面適用時の普通株等ティア1レシオ(自己資本比率)は期末時点で16.2%と、1年前から0.3ポイント改善した。
RBSのロス・マキューアン最高経営責任者(CEO)は「経済や政治的な先行き不透明感に直面する中、好業績を達成した」とする一方、英国の欧州連合(EU)離脱交渉に伴う不透明感は増していると警告。同社は引き続きコスト削減策を実施し、2019年は3億ポンドを削減する方針を示した。
RBSは昨年12月、合意なき離脱に備え、今年3月にオランダ拠点に数十億ポンド相当の資産などを移管する計画を進めていると明らかにしたほか、ドイツでの事業免許を申請している。
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