欧州自動車工業会(ACEA)は15日、1月の欧州連合(EU、マルタ除く27カ国)の新車登録台数が119万5,665台となり、前年同月比4.6%減少したと発表した。昨年9月に燃費テストの新基準が導入されて以来、5カ月連続での前年割れとなった。主要5カ国も軒並みマイナスに沈んでいる。
主要5カ国では、スペインが8%、イタリアが7.5%それぞれ縮小。英国は1.6%下がり、ドイツは1.4%落ち込んだ。フランスも1.1%減少している。EUに欧州自由貿易連合(EFTA)3カ国を加えた30カ国全体では122万6,446台と、1年前を4.6%下回った。
30カ国をメーカー別に見ると、欧州最大手の独フォルクスワーゲン(VW)は6.4%縮小し、「VW」ブランドに限ると3.5%下がった。グループの市場シェアは1年前の24.6%から24.2%に低下している。
仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)の販売台数は2.3%減少。仏ルノーは0.9%減った。伊フィアット・ クライスラー・オートモービルズ(FCA)は14.9%、米フォードは6.6%のマイナスとなった。
高級車は印タタ・モーターズ傘下の英ジャガー・ランドローバー(JLR)が4.9%縮小。独BMWは3.1%、独ダイムラーは1.5%それぞれ落ち込んだ。
日本車はトヨタ自動車(レクサス含む)が6%減り、日産自動車は24.7%減少。ホンダは13.5%、マツダは5.5%それぞれ下がった。半面、三菱自動車は5%伸びている。韓国の現代自動車グループは、現代自動車が0.9%減った一方、傘下の起亜は2.2%増加し、全体で0.5%拡大した。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。