自動車製造取引業者協会(SMMT)は7日、2018年12月の英国の新車登録台数が14万4,089台となり、前年同月比5.5%減少したと発表した。消費者信頼感と企業景況感の落ち込み、規制変更によるモデルチェンジなどの影響が続き、4カ月連続でマイナスとなった。
12月は個人向けが3.8%、フリート向けが7.9%それぞれ縮小。半面、法人向けは16.8%拡大した。燃料別ではディーゼル車が26.3%減少。一方、ガソリン車は7.2%増加している。電気自動車(EV)など代替燃料車(AFV)は6.1%伸び、市場シェアは6.2%に上昇した。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は仏グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)傘下のボクソールが5%縮小。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーと姉妹ブランドのジャガーは、それぞれ3.2%、14.7%伸びた。
ドイツ勢は販売台数が最も多いフォルクスワーゲン(VW)が4.3%拡大。高級車はBMWが13.9%、VW傘下のアウディが40.9%それぞれ減った。半面、メルセデス・ベンツは9%伸びた。フランス車はプジョーが15.2%増加した一方、姉妹ブランドのシトロエンは7.8%落ち込んだ。米フォードは6.1%増えている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が大きく43.4%減少。日産自動車は31.8%のマイナス。スバルとスズキもそれぞれ21.5%、7.5%縮小した。半面、三菱自動車は大きく40.3%拡大し、マツダも28.6%伸びた。韓国勢は現代自動車が20.2%減少。一方、傘下の起亜自動車は1%のプラスとなった。
1~12月の累計登録台数は全体で236万7,147台と、1年前を6.8%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は2018年の結果について、政治と経済の先行き不透明感により需要が落ち込んだものの、過去15年間の平均に匹敵する水準であり、英国の自動車需要は堅調だと指摘。2019年には80種以上の新モデルが登場予定で、自動車業界は逆風の中でも成長に向け投資を続ける方向にあるとコメントした。[環境ニュース]
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