ウクライナで26日午後2時(現地時間)、ロシアとの国境地帯など一部地域を対象とした戒厳令が解除された。ポロシェンコ大統領が発表したとして、BBC電子版などが伝えた。
戒厳令は11月、ロシアの国境巡視船がクリミア沖の黒海とアゾフ海を結ぶケルチ海峡で、ウクライナ艦船3隻を拿捕(だほ)したことを受けたもの。ロシアのほか、ベラルーシやモルドバとの国境付近と黒海沿岸の10州を対象に、30日間にわたり敷かれていた。戒厳令下では、16~60歳のロシア人男性の入国も禁止されていたが、こちらも解除されている。
ポロシェンコ大統領はこの日開催された国家安全保障・国防会議(NSDC)で、今回の決定は国家安全保障を巡る現状をあらゆる方面から分析した結果に基づくものと説明している。
戒厳令を巡っては、NSDCは当初60日間の施行を提案。しかし、ポロシェンコ大統領は来年3月の大統領選挙に向けたキャンペーンの開始に影響が及ばないよう、これを30日に短縮していた。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。