独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は19日、グループ全体の10月世界販売台数が84万6,300台となり、前年同月比10%減少したと発表した。9月に導入された欧州連合(EU)の新基準「乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)」の影響で西欧での販売は引き続き前年を下回ったものの、落ち込みは緩和している。
10月の実績をブランド別に見ると、「VW」ブランドは51万6,900台と6.2%減少。高級車のアウディは25.7%縮小した。スペインのセアトは16.8%、チェコ子会社シュコダは7.4%それぞれ落ち込んだ。高級スポーツカーのポルシェも11.4%減っている。
地域別に見ると、欧州は29万5,400台と15.6%減少。西欧は19.3%縮小し、うちドイツは23.2%落ち込んだ。半面、中東欧は0.2%増加し、ロシアに限ると22.4%伸びている。
米国は3.6%減の5万300台。中国は8.3%減の36万5,100台だった。中南米はブラジルが大きく56.7%拡大し、全体で19.8%伸びている。
1~10月の累計販売台数は全世界で前年同期比2.6%増の897万6,500台となっている。[EU規制][環境ニュース]
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