金融情報サービス会社IHSマークイットは1日、10月の英国の製造業PMI(購買担当者景気指数)が51.1ポイントとなったと発表した。市場予想を下回り、9月(確定値)から2.5ポイント低下。景気の「改善」と「悪化」の境目である50ポイントは27カ月連続で超えたものの、過去27カ月で最低を記録した。
生産高は2016年8月以降で最低となり、消費財はわずかに縮小。一方、中間財と投資財は共に拡大した。新規受注と雇用は共に2016年7月以降で初めて落ち込み、輸出向け受注は過去3カ月で2度目のマイナスだった。仕入れ価格は上昇したものの、過去28カ月で最低を記録。出荷価格の伸びは過去2年超で最も小さい。
IHSマークイットのロブ・ドブソン社長は「10月は英製造業のパフォーマンスの懸念すべき転換点となった」とコメント。現在の水準で行けば、製造業生産は第4四半期(10〜12月)に0.2%縮小する恐れがあると指摘した。
■アイルランドも低下
IHSマークイットによると、10月のアイルランドの製造業PMIは54.9ポイントで、前月から1.4ポイント低下した。新規受注は引き続き増加したものの、伸びは2カ月連続で減速している。輸出向けも過去3カ月で最も減速した。生産高は27カ月連続、雇用は25カ月連続でそれぞれ拡大している。
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